サステナブル大山について

自然界は、美しく非常に複雑なシステムです。長い時間をかけて、自然は常にバランスを保っています。あたかも自然の摂理から切り離されているかのような人間の干渉や活動は、このバランスを破壊しているのです。私たち人間は自然を支配し、コントロールしようとしてきましたが、自然は私たちの想像を超えるほど複雑なものです。おそらく、私たちがそれを完全に理解することはないでしょう。しかし重要なことは、自然を尊重することです。私たちの祖先は完璧ではありませんでしたが、よりバランスの取れた、自然を尊重した行動や言動をしてきました。良い接し方をすれば、自然は私たちに多くの恵みを与えてくれます。 私たちサステナブル大山は、私たちが暮らす環境と人間との間のバランスを取り戻すために努力しています。私たちは自然環境の様々な面が互いに複雑に絡み合っている事をよく理解し、同時に私たちのプロジェクトと活動はそういった事実にしっかりと呼応しています。私たちの最大の目標は、地域社会と協力し、自然を人間の都合で壊すのではなく、これからの未来も自然と仲良く暮らしていくことです。

私たちは、大山・名和川流域に生息するオオサンショウウオとその特異な生息環境を保護することを使命としています。そのためには、川、森、農地、集落など、山の生態系全体を考える必要があります。

これまで日本のオオサンショウウオ保護は、生息環境の保護に十分な配慮をすることなく、動物自体の保護に焦点が当てられてきました。例えば、1952年に特別天然記念物に指定されて以降、国の許可なく捕獲、触ることができなくなりました。これはオオサンショウウオの個体数減少に歯止めをかける重要な一歩であり、歓迎すべきことです。しかしその後、数え切れないほどの河川工事が行われ、生息地の分断や営巣地の除去が行われ、生息地を守らずにその種だけを守ることは無駄であることが明らかになりました。残念ながら、日本全国の川や森、川を取り巻く田畑で、人間の活動が野生動物を苦しめていることは明らかです。近年、特に2021年8月の集中豪雨に見られるように、気候変動はこうした問題に拍車をかけています。

 

大山町では、人と自然環境の相互作用を多角的に捉え、人と自然の新たな調和とバランスを目指した新しい取り組みが必要であると考えています。大山町以外でもオオサンショウウオの保護団体はあり、私たちはこの素晴らしい動物がこれからも生き残る可能性を最大限に引き出すために協力することを目指します。

寄付

寄付金によって、オオサンショウウオの保護・保全活動を行うことができます。募金目標の詳細については、「オオサンショウウオを救おうキャンペーン」ページをご覧ください。